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beyond description・・・
小学校4年生、TSの「空」

はぁ〜〜・・・

見るたび、ため息が出る。


「空」というテーマをもらって、TSは最初、
「空母にしようかなー、母艦にしようかなー、どっちがいいかなー」
なんて、いつもの感じで言っていた。

母艦て海じゃん? まー、空母でもいいけどー、

「でも、この前HLが戦艦作ってたからねー、いっしょになっちゃうかー、
まあ、ぼくの方がすごいの作るけどね。」
なんて、いつもの感じで言っていた。

もう少し、いろいろアイディア出してみたら?
思いついた言葉をどんどん書き出してみなよ。
なんて、いつもの感じで言っていた。

「あ、なんだっけ!空を飛ぶ馬!何コーンだっけ?」

ああ!!ペガサス!?
ユニコーンは角があるヤツね。

「あ、じゃあ、ペガサスにする。」

いいねえ!!

ウキウキした。

ペガサス、いいねえ!!

ワクワクする。

でも、TSは、ややめんどくさそうに作った。
早く終わらせたい感じで、ぜんぜん気合いは入ってなかった。

私の方が、いそいそと、図鑑で馬の写真を探したりした。

「なに探してるの?」

え?馬。 参考になると思ってさ。

「ぼく、見なくてもできるよ。もう、馬のいななく感じとかはバッチリ頭にある。
合戦の絵とかで、さんざん馬描いたから。」


え・・・?・・・・・がーーーーん、、、、、(泣)


瞬く間に、本当に、瞬く間に、
ちょっと他の子の方を見ていた間に、本当に出来ていた嘶く馬。

そして体のパーツを作って乾燥。

次の週、

「もうこれやめようかなー、めんどくさくなってきた。」

とTSは言ったが、

え!?なんでなんで、作ってよー。あと、羽根作ってくっつけるだけじゃん〜

とお願いした。

「そっか。」と言って、TSはやや仕方ない感じで羽根を作った。

「どうやって羽根作ったらいいかなー。一枚一枚羽根作るのめんどくさいなー。」

ああ、1枚1枚は作らなくても良い感じだね。
塊でぶにゅぶにゅって、けっこうラフな感じで、ぼそぼそってしたまんまの感じがいいんじゃない?

「こういう感じ?・・・ ああ、いいね。」

と言って、気持ちが良いくらい、私がイメージした通りの雰囲気で
羽根を作ってくれた。

体のパーツも、羽根も乾いたので、合体する段階になった。

私は、バーツに竹串みたいなモノを刺して固定しないと、すぐとれちゃうよ。
とアドバイスしたのだが、TSは

「そういうの、きらいなんだよ、ねんどだけでやりたいんだよね。」

と言って、少し水を足してぐちょぐちょにした紙粘土を接着剤代わりにして、
パーツを合体させていった。

ああ…なんか分かった気がする、ねんどだけでやった方が、自然で柔らかい。

見えなくなるとは言え、竹串を刺すと、竹串の直線のむりやりな感じになって、
間接部分に不自然な接続感が出てしまう。


そして、良い感じのラフさで全てが組み上がった。

いや、その‘ラフさ’がリアリティを引き出させる。


TS自身も予想以上に良いイメージでできあがって、やっとテンションが上がった。


まさに、天を駆ける白い馬。


前足後足のデフォルメも計算ナシの偶然だけど、それがなんとも良い。

「後ろ足の関節がおかしいけど、ま、これはこれでいっか。」
とTSも言った。


最後に、どういうセッティングにしようか、と相談した。

吊るす?

「あ、吊るすのいいねー。」

それか、ちょっと立体的な額縁つくる?

「うーーん、」

と言って、TSは水色の色画用紙を持って来てペガサスの下に敷いた。

「こんな感じでいいかな。ぼく額縁ってきらいなんだよね。」

あ、私も。四角で区切る必要ってないよね。
丸でも、手でちぎってボソボソさせた感じでも良いんだよ。
まあ、見せるものを引き立てるために、整然としていた方がいい場合もあるけど。

でもなんか水色って、当たり前すぎるっていうか。。。
確かに、空だから水色なんだけど・・・

白は? あと、逆に黒とか。

と言って、白い画用紙を仮に敷いてみた。

「おお!!いいねえ! 影がおもしろい感じ!!」

ホントだ!光の方向によって、色んな影が落ちていいね!!

反対に、黒い背景にすると、影は薄れるけどペガサス本体ははっきり目立つよ。

と黒い画用紙を敷いてみたが、

「いや、影が良い感じだから、白にする!」

と、言ったTSの顔は、自分の作品に感動すらおぼえたような嬉しそうな表情だった。


そうだね、白がいいね。

なんか神聖な感じ!!


TS_空


ああ、見ていて気持ちがいい。


この神々しい魅力は、筆舌に尽くし難い・・・

カテゴリ:テーマ07「空」 | 23:36 | - | - | -
削ぎ落とす決断
みんよんの「空」

最初は、綿で雲の上の世界を作って、
針金で土台を作って、綿を巻き付けて、雲のお城を作る計画だった。

でも、みんよんは、扱いやすいポリエステルの綿は手触りがイヤだと言って、
天然素材の本当の綿(めん)100%の綿(わた)を使った。

柔らかく、ふわふわ、かなり幸せな感触。

でも、綿の綿は繊維がふわふわふわふわ舞う。
いわゆるワタボコリ。
形をつくるのはとても難しかった。

クッションみたいに何かに詰めるしかないねー。とアドバイス。

「そっか!!」と言って、みんよんは、慣れないお裁縫をはじめた。

はぎれの中から、気に入った布切れを選んで、
ちくちくちくちく、袋状に縫った。

いつもみんなが作業しているフローリングのところではなく、
ここいろには畳が積み上がった「畳島」があるのだが、
そこでひとりで内職状態だった。

4、5個で音を上げるかと思ったら、もっと「大きい方がいいでしょ、」と
自分のイメージに合うまで、クッションを作り続けた。
3、4回(1ヶ月)かかったかな?
そしてやっとクッションの土台ができた。

クッションをつなぎ合わせるのは、全部縫ってしまうのではなく、
部分的に縫い合わせて、色んなアレンジで折りたためるようにした。

本当は、そのクッションの上に当初のイメージの雲の上の街を
作るといっていたのだが、

「ねえ、このままの方が、いい気がするんだけど。」

とみんよんは言った。

最初は、めんどくさいからやりたくないという意味かと思ったが、
余計なものを乗せたくない。という意味だった。

布の柄を厳選したので、その組み合わせを見せるだけで充分完成している。
という。

その判断、見極めのセンスは、かなり確かだ。

みんよんの作品は、シンプルで抽象的だが、そこに至るまで、
かなり深く思考されている。

だから、いつまでも見ていて飽きない。

作者の意図がストレートに伝わることも然ることながら、
それに加えて、見る人それぞれ様々なイメージが湧く。

そして、そのそれぞれのイメージが、それぞれの人の感覚に馴染む。

それが、いわばデザインの神髄。

MY_空
カテゴリ:テーマ07「空」 | 12:36 | - | - | -
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